ダンディー (スコットランド) / イギリス
ダンディー(英語: Dundee 、スコットランド・ゲール語: Dùn Dè [ˈt̪uːn tʲeː]、スコットランド語: Dundee、)は、正式名をダンディー・シティ と呼ぶスコットランドで人口4番目、イギリス全体で人口51番目の都市で、スコットランドに32ある地方行政区画である「カウンシル・エリア」の1つである。北海に面するテイ湾の北岸に位置する。 ダンディーには、中石器時代から人が継続的に居住してきた痕跡がある。中世に自由都市として発展し、19世紀に主にジュート産業によって急速に発展した。このことと、他のダンディーの主要産業から、ダンディーの通り名である「ジャム・ジュート・ジャーナリズム」 が生まれた。 2006年半ばで、ダンディーの人口は141,930人、都市圏人口は159,522人と見積もられている。1971年の国勢調査の時点で、ダンディーの人口は182,204人の最高に達しているが、その後の転出により減少している。 こんにち、ダンディーは「一つの都市、多くの発見」 というキャッチフレーズで宣伝している。これは、ダンディーの科学活動の歴史と、ロバート・スコットの南極探検に使われた調査船ディスカバリー号がダンディーで建造され、今も市の港で保存されていることを記念するものである。生物医学産業や技術産業は1980年代から発展し始め、現在ではイギリスにおけるデジタルエンターテイメント産業の10%を占めるに至っている。ダンディーには、ダンディー大学、アバーテイ大学の2つの大学がある。2014年には、医学研究や漫画、ビデオゲームといった分野での多様な貢献を理由として、イギリスで初めて国際連合教育科学文化機関 のデザイン都市に認定された。 ダンディーの特徴的なところとして、2つのプロサッカーチーム、ダンディー・ユナイテッドFCとダンディーFCがあり、お互いに隣り合ったスタジアムを本拠地としているというところがある。 伝統的な産業の衰退とともに、ダンディーは文化センターとして再発展しようとする計画を採用した。この計画を追求して、10億ポンドをかけてウォーターフロントと都心を再生し再連結するマスタープランが2001年に始まり、30年ほどの期間をかけて完成させる予定となっている。ヴィクトリア&アルバート博物館のロンドン以外では初めてとなる支館、V&Aダンディーは、このウォーターフロントプロジェクトの中心となっている。 近年、ダンディーの国際的注目度が上がっている。雑誌のGQは2015年にダンディーを「イギリスでもっともクールな小都市」に選び、ウォール・ストリート・ジャーナルは2018年に「世界中で最もホットな旅行先」の第5位にダンディーを選んだ。