フォートウェイン / アメリカ合衆国
フォートウェイン(英: Fort Wayne)は、アメリカ合衆国インディアナ州アレン郡にある都市であり、同郡の郡庁所在地である。2012年推計による人口は254,555人であり、インディアナポリスに次ぐ州内第2位、国内では第74位の都市である。州内では北東部に位置し、東のオハイオ州境まで約18マイル 、北のミシガン州境まで50マイル である。アレン郡、ウェルズ郡、ウィットリー郡で構成されるフォートウェイン大都市圏の主要都市であり、都市圏人口は推計419,453人である。上記3郡の他にアダムズ郡、デカルブ郡、ハンティントン郡、ノーブル郡、スチューベン郡を併せた広域都市圏の推計人口は615,077人となっている。 1794年、アメリカ独立戦争時の将軍かつ政治家アンソニー・ウェインの指示により、アメリカ陸軍がマイアミ族インディアンのケキオンガ集落近くに建設した一連の砦で、ウェイン砦が最後のものだった。砦はウェイン将軍に因んで名付けられた。セントジョセフ川、セントメアリーズ川およびモーミー川の合流点に、ヨーロッパ人開拓者のための交易基地として町が設立された。1823年には区画割りされ、ウォバッシュ・アンド・エリー運河の完成や鉄道の開通後には大きく発展した。かつてはブームを呼んだ工業都市が現在はラストベルトに属しており、近年は経済の多様化が進んで、物流、輸送、医療、製造、および専門サービスと事業サービス、レジャーと宿泊、金融サービスに頼るようになっている。防衛産業の中心でもありその雇用数は数千人規模になっている。 フォートウェインはインディアナ州北東部の文化中心であり、15の博物館や画廊、日刊紙2紙、交響楽団、植物温室、動物園、マイナーリーグの3チーム、NCAAディビジョンIのチーム、86の公共公園がある。インディアナ州では5番目に大きい公立大学であるインディアナ大学・パデュー大学フォートウェイン校や、私立のコンコーディア神学校、インディアナ工業大学、セントフランシス大学もある。またアメリカ開拓の伝説となっているジョニー・アップルシードが埋葬されている場所として認識されている。 フォートウェイン市は1982年、1998年、2009年に全米都市賞を受賞した。