インディアナポリス / アメリカ合衆国
インディアナポリス(Indianapolis [ˌɪndiəˈnæpəlɪs])は、アメリカ合衆国インディアナ州中央部に位置する都市。同州の州都であり、州の政治・経済・交通・文化の中心地となっている。アメリカ中西部有数の世界都市。 1970年にインディアナポリスに郡庁を置くマリオン郡と市郡合併した結果、マリオン郡域のほとんどがインディアナポリスの市域となり、945.6km2の広い市域を有している。人口は820,445人(2010年国勢調査)で、インディアナ州では最大、中西部ではシカゴに次ぎ、全米でも第12位である。近郊のカーメルやアンダーソンを含む都市圏は11郡にまたがり、人口1,887,877人(2010年国勢調査)を数える。この都市圏にマンシー・コロンバス両都市圏、および周辺の5つの小都市圏を加えた広域都市圏は2,266,569人(2010年国勢調査)の人口を抱えている。 インディアナポリスはインディアナが州に昇格した後、1821年に、州都となるべく建設された計画都市である。19世紀中盤になると複数の鉄道が開通し、それらを集約する駅として全米初のユニオン駅が設置され、鉄道交通の要衝として発展した。20世紀に入ると、インディアナポリスは自動車産業で発展し、一時はデトロイトにも匹敵した。しかし、20世紀も後半に入ると、自動車産業をはじめとする製造業は衰退し、代わりに生物工学、生命科学、およびヘルスケアといった産業がインディアナポリスの地域経済を支えるようになってきている。4本の州間高速道路が交わる地の利から、運輸・流通業も発展している。また、インディ500をはじめとするスポーツツーリズム、およびコンベンションによる観光業も、地域経済において重要な位置を占めるようになってきている。