テレホート (インディアナ州) / アメリカ合衆国
テレホート(Terre Haute)は、アメリカ合衆国インディアナ州西端、ビーゴ郡に位置する都市。イリノイ州との州境から東へ約13km、州都インディアナポリスの西に約125km、東部標準時の西の端に位置する。人口は60,785人(2010年国勢調査)。ビーゴ郡を中心に5郡にまたがる都市圏は189,764人の人口を抱える。名前のテレホートとは、フランス語で「高地」を意味するが、中西部の凹凸の無い平地に街が存在している。また、住民にフランス系の住民が多い訳でもない。 初期には豚肉加工業の中心地として発展した。やがて南北戦争の直後、テレホート周辺では石炭が産出され、市は石炭産業や製鉄業で栄え、歓楽街も形成された。しかし、1920年代に入ると、禁酒法の影響や石炭資源の枯渇によって市の経済成長は止まり、産業都市としての地位を落としていった。第二次世界大戦中には持ち直したものの、第二次世界大戦後には再び衰退への道をたどった。 また、20世紀中盤以降に全米各地で州間高速道路網が整備されるようになるまでは、テレホートは交通の要衝であった。初期には、テレホートの河港はウォバッシュ川における水上交通の要となっていた。やがて交通の主役が蒸気船から鉄道へ、自動車へと変わると、テレホートは東西の幹線であった国道40号線と南北の幹線であった国道41号線が交わる地となり、Crossroads of America(アメリカの交差点)と呼ばれた。 テレホートは連邦刑務所が置かれている地でもある。この刑務所では、連邦政府による死刑が執行される。