ヤングスタウン (オハイオ州) / アメリカ合衆国
ヤングスタウン(Youngstown)は、アメリカ合衆国オハイオ州北東部に位置する都市。同州マホニング郡の郡庁所在地で、マホニング・バレーと呼ばれる地域の中心都市である。市はクリーブランドとピッツバーグの中間点に位置し、そのいずれからも100kmほどの距離である。市の中心部にはオハイオ川の支流の1つであるマホニング川が流れている。 市名は市の創設者であるニューヨーク州出身の開拓者、ジョン・ヤングにちなんでつけられた。20世紀前半には、ヤングスタウンはクリーブランドやピッツバーグと同様に、鉄鋼生産の中心地として栄えた。しかし、1970年代に鉄鋼業が衰退に向かうと、他に主となる産業の無かったヤングスタウンの地域経済は大きな打撃を受け、市は衰退の一途をたどるようになった。2010年の国勢調査では人口66,982人と、全盛期の約2/5にまで減少している。また、治安の悪化や貧困といった問題も抱えるようになってきており、都市圏単位での人口停滞も顕著である。そうした中、市政府は市の再生を図るべく、市民やヤングスタウン州立大学と協同で、「ヤングスタウン2010」という都市再生計画を打ち出した。更に、2012年には国家主導による、3D印刷による新世代ソフトウェア開発拠点に抜擢されたことで、全米から大きく注目を浴びており、変革期を迎えようとしている。 マホニング郡を中心に、北隣のトランブル郡、および北東隣のペンシルベニア州マーサー郡の3郡にまたがるヤングスタウン・ウォーレン・ボードマン都市圏は565,773人、この都市圏に南隣のコロンビアナ郡を加えたヤングスタウン・ウォーレン広域都市圏は673,614人(いずれも2010年国勢調査)の人口を抱えている。統計的には、ヤングスタウンの都市圏・広域都市圏はクリーブランドやピッツバーグの都市圏とは別個に設定されており、広域都市圏にも接してはいるものの含まれてはいないが、文化的・商業的観点からは、ヤングスタウンはクリーブランド圏やピッツバーグ圏に含めて考えられることがしばしばある。