ヴェネツィア宮殿(イタリア語: Palazzo Venezia)は、イタリアの首都ローマ中心部にある宮殿(パラッツォ)。カンピドリオの北に位置し、ヴェネツィア広場に面している(広場の名はこの宮殿にちなむ)。
宮殿の敷地内にはサン・マルコ教会が建つ。もともとこの教会に任命された枢機卿(伝統的にヴェネツィア出身者が任命されてきた)の住居がこの館の起源である。15世紀に館の主となった枢機卿ピエトロ・バルボ(のちの教皇パウルス2世)らによって大規模な拡張・改築が行われ、ルネサンス建築初期の特徴を有する複合建築物に発展した。その後はヴェネツィア共和国、次いでオーストリアの大使館となった。ファシスト政権期にはベニート・ムッソリーニが官邸として用いたことで知られている。現在、この建物はパラッツォ・ヴェネツィア国立博物館(Museo nazionale del Palazzo di Venezia)として使われている。